ドラムパートのミックス情報詳細(トラック、プラグイン等)【ハル】

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ここでは、自分が作った曲の「ハル」という曲のドラムパートのミックスの詳細を書いていきます。

原曲は下のボタンからお願いいたします。

 

このミックス情報を載せる経緯は以下の記事で書きましたので、併せて読んで頂けると嬉しいです。

 

それではいきましょう。

 

 

トラック数

トラック数は下の画像の通り、12トラック+ドラム全体トラック(Stack集約)の13トラックです。

 

ミックス画面はこんな感じです。フェーダーは大体「−8dBから−11dB」の間で調整しています。

 

 

使用音源

使用ソフトはこのブログで何度も出てきている「BFD3」です。

使い方や簡単な音作りの方法は下の記事に書いてあるので、参照してみてください。

 

 

ドラムのオーディオトラックを作る流れとしては、こんな感じで行いました。詳細はこちらで書いています。

ドラムのオーディオトラックを作る流れ>

  1. ドラムはまず1つのトラックで全ての打ち込む
  2. BFD3側である程度の音作りをする
  3. Logicのリージョン分割機能により各パートに分ける
  4. バウンスをする
  5. ミックス作業

 

音作りとは言っても、この曲に関してはスネアとタムのピッチを少し調整した程度でほぼデフォルトの音です。

 

正直、ドラムの音はまだあまり作り込めていません。

 

使用プラグインとイコライジング

各パートの使用プラグインとイコライジングの詳細を書いていきます。

 

ドラム全体

ドラム全体の使用プラグイン
  • Waves L2

 

正直、一般的にリミッターをこんな使い方をするものなのかは分からないです。笑

ただ、この曲は結構激し目の曲調なので、ドラムにインパクトを加えたくてリミッターの中でも元の音があまり劣化しにくいWavesの「L2」を使用しました。

 

 

キック

この曲は2バスなので、存在感を出すために2トラック使っています。BFD3側で2種類のキックの音色を使い、リージョンが全く同じものを重ねているだけです。両方、全く同じプラグイン設定です。

キック使用プラグイン
  • Waves Q10
  • Waves VComp

 

Q10のイコライジングはこんな感じです。キックの「ドン」と腹に来ると言われている成分をブースト(持ち上げ)し、ベースと被る150Hz辺り周波数帯はカットしています。

後は、2つ重ねることでアタック音(音ので出し)が強くなりすぎたかなと思ったので、4Kあたりを少しカットしています。

 

VCompはパンチ感が増してアナログな音になると言われていたので、使いました。

このコンプはパラメータをいじらずに通すだけでも結構音色が変わります。この曲では、INPUTを少しあげて「ANALOG」というパラメータを50%にしただけです。

 

スネア

スネアでの使用プラグインは3つです。スネアの音には特に不満はないんですが、打ち込み方が悪いのかちょっと単調になってしまったところが気になっています。

 

もっとBFD3側でヒューマナイズを強くするとか、Logic側でベロシティにばらつきを与えるとかした方が良かったのかも。

 

スネア使用プラグイン
  • Waves Q10
  • Waves Renaissance Axx
  • Waves C1

 

Q10のイコライジングはこのようにしました。Lowは耳で聴いてあまり音が変化しないぐらいまでカットして、8K周辺をほんの少しブーストしています。

 

コンプは色々試したんですが、自分的に「Renaissance Axx」と「C1」の組み合わせが一番しっくり来ました。

Renaissance Axxはギターとかベースに合わせると良いらしいですが、それ以外でも全然使えると思います。

 

スネア クローズドリム

このたたき方の名称は最近知ったんですが、この曲でいうと、最後のサビの前の「カツカツ」という音です。正直、そこでしか使っていないので、あまり拘らず音量のバランスだけ取れてればいいかーぐらいのノリです。笑

  • Waves Q10
  • Waves C1

 

イコライジングも低域をカットしただけです。

 

後はC1で音圧を少し上げて終了。

 

クローズドハイハット

クローズドハイハットは音が大きすぎると曲の邪魔になったりするので音量バランスに注意しました。後は表拍子と裏表紙でベロシティに強弱をつけたりしています。

クローズドハイハット使用プラグイン
  • Waves Q10
  • Waves C1

 

クローズドハイハットも音にそんなに不満はなかったので、とりあえず低域だけをカットしました。

 

C1では曲に馴染む程度に音圧を上げ、あまり前に出ないようにしています。

 

オープンドハイハット

オープンドハイハットはイントロとサビで主に鳴らしていますが、これも「曲の邪魔をしない程度に」を心掛けました。

オープンドハイハット使用プラグイン
  • Waves Q10
  • Waves C1

 

クローズドハイハットと同様です。

 

ライド

ライドシンバルは主にBメロで使用しています。

ライド使用プラグイン
  • Waves Q10
  • Waves C1

 

音はデフォルトだと、少し曲に埋もれている気がしたので、8Kあたりをブーストして抜けやすくしたつもりです。後はとりあえず低域カット。

 

タム

タムは主にフィルインとBメロで使っています。注意した点はキックと被って分かりにくかったので、音が変わらない程度にできる限りLowをカットしました。後は3種類のタムのPANをそれぞれ「-15、0、+15」ぐらいに振りました。

 

BFD3側でもある程度はPANは変えてあるはずですが、足りない気がしたので

 

タム3種類に使用したプラグイン
  • Waves Q10
  • Waves H-Comp

 

左からLow、Mid、Hiタムのイコライジングです。ブーストする箇所をほんの少しづつずらしていますが、意味があるかは分かりません。笑

  

 

コンプにH-Compを使用した理由は正直、なんとなくです。

 

クラッシュシンバル

クラッシュシンバルは異なる2つの音色をクラッシュLクラッシュRに分けて、PANも適当に左右に振っています。

後は、Auxトラックにリバーブを少々送っています。なんとなくシンバルの残響感が欲しかったので。

クラッシュシンバル
  • Waves Q10
  • Waves C1

 

イコライジングは両方同じでこんな感じです。一応Lowをカットして、16K辺りをブーストしました。高周波数成分をブーストすると、抜けが良くなるんですがやりすぎると耳が痛い音も増えるので注意が必要かもしれません。

 

後で見て思うのが、もっとLowをカットできるし、16K辺りもブーストしすぎな気がしないでもない。

 

 

コンプレッサーC1の使用法

C1は良く使っているんですが、どれも設定が似たような感じで使っているのでまとめてここに書きます。

コンプレッサーは「音に変化を与える」ものと「音圧を上げる」ものがあるらしいが、僕はまだその辺の使い分けが出来ないので、単純に音圧を上げるC1をメインに使っています。設定は以下の通りです。

AttackとReleaseはデフォルトのままで、ThresholdとRetioは結構がっつり掛けて後は「Makeup」で音圧調整って感じです。

 

 

まとめ

一応以上がこの曲のドラムミックスの詳細になります。イコライザーは何種類か持っているんですが、使いやすいという理由で大概Q10を使っています。よりアナログ感が欲しかったり、もっとがっつり掛けたいという時はV-EQを使うようにしています。

コンプも音色によって使い分けたいところなんですが、自然にかかる&使いやすいという理由でC1R-Compを使う頻度が高いです。

後は結局元の音が良くないとダメだと思うので、もっとBFD3側で音作りを拘りたいなぁと思っている次第です。

ドラムは以上です。

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