どうも。SuS(サス)と申します。
今回は、DTMの基礎にして最も扱いが難しい「イコライザー」について書いてみようと思います。
イコライザーとは何?
まず、イコライザーとは何か。聞いたことはあるけど、よくわからないという方もいると思います。
身近な例を挙げると、iPhoneでもイコライザーの設定ができたりします。
「設定ーミュージックーイコライザ」
と進むと、「Acoustic」とか「Dance」とか「Jazz」とか様々な音楽のジャンルが選択できます。これを設定すると、その音楽ジャンルに適したイコライザー設定に自動でしてくれます。
例えば、クラブで流れているようなEDMとかダンスミュージックをよく聴く人は「Dance」を選択すると、自動で低音域(低周波数帯)をブースト(ボリュームを上げる)してくれるので、よりノリがいい感じに聞こえます。
もっとボーカルの声を強調させた感じで聞きたいという場合は中音域が強調される「Rock」とかその辺を選ぶと良いです。
このように、低音、中音、高音ごとにボリュームを上げ下げして、曲の音のバランスを調整する作業をイコライジングと言い、DTMで作曲する上では必須の作業となります。
で、iPhoneとかiTunesでのイコライジングはあくまでも完成した一つのオーディオファイルに対してのイコライジングですが、作曲する際は複数のトラックがあり、各トラックそれぞれにイコライジングする必要が出てきます。
なぜイコライジングが必要なの?
DTMにおいて、イコライジングをする目的は主に2つあると思います。
1つは、複数のトラックで構成している曲の場合、トラック同士の音が重なることによって、お互いが聞こえにくくなることを防ぐためです。
例えば、ギターの音を単体で聴くとちゃんと鳴っているのに、そこにボーカルとかキーボードが加わると、ギターの音が聞こえにくくなった。
みたいなことが、結構頻繁に発生します。イコライザーを挿入することによって、各トラックの周波数帯の住み分けをはっきりさせることで、この問題は解消されます。
2つ目は、音質を変えるためです。
イコライザーによって、聴こえやすい艶やかな音質にしたり、ラジオから聞こえるようなパサついた音質にしたり、そう言った効果を得ることができます。
イコライザーはどのトラックで使うの?
イコライザーの必要性はわかったけど、じゃぁDTMにおいてどういう時(どのトラック)に使えばいいの?という疑問が生じると思います。
ズバリ、曲を構成する全てのトラックにイコライザーを挿すべきだと思います。
もちろん、どんな曲を作ろうとしているかにもよるとは思いますが。
上にも書いたが、トラックを重ねていくと必ず周波数帯が被るトラックが出てきます。トラックの周波数が被るとどちらかが聞こえなくなったり音がこもったりします。なので、できるだけトラックは細分化し、全てにイコライザーを挿して、それぞれのトラックの周波数帯の住み分けをはっきり決めてやるのが良いと思います。
細分化すると言うのは特にドラムのことでドラムは一つのトラックで完結できてしまうんですが、これはスネアならスネア。キックならキックという風に1トラック毎に一つの役割を与えた方が微調整ができるのでオススメです。
結構面倒くさいんですが、この作業を怠ると後に音圧が思うようにでなかったり音がこんもりしたりします。
どうやってイコライザーを使うの?
さて、ではどうやってイコライザーを使うのか。ということだが、正直これは一朝一夕で習得できるようなものではないと思っています。
「定石」に関してはこちらの書籍が結構参考になりました。
僕が作った曲で行ったイコライジングなどは、下の記事に全て書いているので、よろしければ参考にしてみてください。
あまりはっきりと「ドラムはこうしろ」、「ボーカルはこうしろ」みたいなことは言えないので、あくまでも参考程度にした方がいいと思います。
まとめ
「イコライザーとは何か」というのを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。この記事をまとめます。
- イコライザーは曲の印象を変えることができる
- 各音を聞き取りやすくするために周波数帯の住み分けをする
- 音質を変化させることができる
- 習得するにはかなり時間がかかりそう
「イコライザーの使い方」とか、「イコライザーの考え方」に関しては、やはり一度、書籍に目を通してみるのが良いと思います。
その上で、自分で試行錯誤するのが良い気がします。
僕も絶賛試行錯誤中ですので、気付いたことは随時アップしていく予定ですので、よろしくお願いします。
以上です。