どうも。SuSといいます。
今回はスネアの音作りについて書いてみようと思います。
ドラム音源「BFD3」を購入して以来、
と感動し、細かい音作りをしなくても音圧を上げるだけで十分だと思っていたんですが、やっぱりプロの音と比べてみると雲泥の差があることに気づきました。
特にスネアの音なんかは音の太さとかパンチ感が全然違うなぁと思い、ちゃんと音作りをしてみようと思いました。
スネアの音は曲調とかジャンルにもよると思うんですが、ロックなどの激しめの曲は太い音、ジャズなどの落ち着いた曲は軽い音を使っている場合が多い気がします。
本記事では、「太く」、「パンチ感のある」音作りを目指してみようと思いますので、そういった音を求めている方の参考になったら嬉しいです。
ではいきましょう。
音色選び
まずは音色選びですが、この記事ではBFD3の音源を使います。
音色の選び方と言っても、自分の理想に近い音を選ぶしかないです。
ここでは、「Canopus Bronze Piccolo Snare」というスネアを選びました。
音はこんな感じの音色です。
選んだ後は、スネアのピッチの調整をします。
BFD3の場合はBFD3側のソフトで「Tuning」と言うつまみがあるので、それで調整します。
詳しくはこちらの記事で書いています。
スネアだけでは寂しいので、他のパートも足しました。笑
これをベースに色々プラグインを追加していこうと思います。
EQで250Hz付近を上げる
スネアの「おいしい帯域」と呼ばれる200〜300Hzあたりをブースト(Gainを上げる)してやります。
後は、スネアの特徴として、「ザラっ」とした音が含まれているので(スナッピーと呼ぶらしい)その部分だと思われる4〜8kHz周辺も少し上げます。
その他は感覚です。笑
とりあえずローパス・ハイパスフィルター(低域と広域をカット)をしました。
音はこうなりました。
音が少しだけ太くなりました。
Waves VCompを挿す
VCompは挿すだけで音が変わります。パンチ感が出るので、スネアに適していると感じました。
結構癖のあるコンプなので今まで敬遠していたんですが、使ってみるとプロも愛用する(らしい)理由が分かった気がします。
音はこうなりました。
パンチ感がめちゃくちゃ出ましたね。
VCompの設定はデフォルトのままです。このプラグインを通すだけでこうなりました。
アナログEQを挿す
アナログEQの質感を加えることによって、よりリアルな音に近づけようという試みです。
ここではWaves API 550Bを使いました。VEQとかでも良いと思います。
このプラグインは最初はよく分からなかったんですが、使っているうちにAPIの質感と言うものが分かってきた気がします。もう少し理解できたら記事にしたいと思います。
音はこうなりました。
めちゃくちゃ変わったとは言えないかもしれないが、結構良い感じになってきたと思います。
スネアトラックを追加する
もう少しだけ音に深みが欲しかったので、スネアトラックを追加しました。
もちろん、最初の音とは違う音色のスネアです。「Mapleworks Custom Snare 14」とかいうやつを選びました。
デフォルトの音はこんな感じ。
最初に選んだ音よりも、少し重めな音にしました。ドラムトラックを重ねる場合は、似たような音よりも音質が異なるものを選んだ方が良いように思います。
これを音量のバランスを調整しながら混ぜてやります。
スネアの存在感が増したと思います。
リバーブで奥行きを出す
最後に、リバーブで奥行きを出します。ここでも、スネアを2トラック使うメリットが出てきます。
普通にリバーブのプラグインを挿すと、どうしても音が引っ込んでしまうんです。
なので、リバーブは片方のトラックにだけ挿して、リバーブの量を調整してやると音のパンチ感はそのままに、奥行きが出る気がします。
プラグインはWaves TrueVerbを使いました。
音はこうなりました。
奥行きが出たんじゃないかと思います。
個人的にはまぁまぁ理想な音に近づけたと思っています。
後は、曲に合わせてスネアの音量とか音圧を調整するだけです。
※ここに載せた音は、スネアが際立つように他のトラックよりもGainを上げています。
まとめ
スネアの音作りについて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると以下のようになります。
- まずはピッチ調整
- 250Hz付近をブースト
- コンプでパンチ感を出す
- アナログEQで質感を変える
- 別の音色でトラックを増やす
- リバーブで奥行きを出す
以上、参考になれば幸いです。
この記事に載せたサンプルのドラムは僕が作った以下の曲から引用しています。よかったら聴いてみてください。