どうも。SuSです。
DTMで作曲を始めたばかりの方は、分からないことが多いと思います。
そのうちの一つに「ノーマライズ」というものがあるかと思います。
ネットで調べてみても、「ノーマライズをした方がいい」とか、「いやそんなの必要ないよ」とか、様々な意見があって困惑したのを覚えています。
ですので、ここではノーマライズの必要性について考えてみます。
結論を先に書くと、
ミックスに関してはノーマライズは不要
です。
詳細を書いていきます。
ノーマライズって何?
まず、ノーマライズの必要性について考えるにあたって「ノーマライズ」とは何なのかを理解する必要がある。
ノーマライズとは、簡単に言うと指定したdB(デシベル)まで音量を持ち上げる処理のことです。DTMにおいて、曲を作る際の必ず守るべき鉄の掟として「0dBを超えてはいけない」というのがある。
理由は単純で0dBを超えるとクリップ(音割れ)してしまうからです。音割れはリスナーにとって不快な音なのでDTMにおいてはこれを悪としています。
で、ノーマライズをすることでクリップしない程度に自動で音量を持ちあげてやろうってことです。
フェーダ-(音量のつまみ)の処理とどう違うの?
「音量を持ち上げる」のなら普通にフェーダ-のつまみをいじるのと何が違うの?と僕は思いました。
フェーダーとは以下のようなトラック毎の音量のつまみです。
調べてみると、全く同じらしいです。
フェーダ-で音量を上げると、自分の目で0dBを超えていないかをチェックしなければならないが、ノーマライズをすればそれを自動でできる。ただそれだけのことです。
それって必要?
ミックス時には必ずフェーダ-を調整するだろうし、場合によってはオートメーションでフェーダ-を制御することになる。
そう考えると、ミックスの時は特にノーマライズをする必要はないように思える。
むしろ、ノーマライズでピークを0dBに持っていくと、後々イコライザーなどでブースト(周波数単位で音量を上げる処理)すると、クリップする恐れがあるような気がするのでここは地道に手動でオートメーションを書いた方が良いようにも思える。
なのでやっぱり不要です。
ノーマライズで音圧は上がるの?
この記事の結論は出ているが、ここからはノーマライズに関して僕が疑問に感じていたことを書いていきます。
そもそも、僕が「ノーマライズ」という言葉に出会ったのは自分の曲を「同じ音量で」プロのCD音源と比較してみたときに余りにも音圧に差があったことに衝撃を受け、音圧について調べたことがきっかけでした。
「ノーマライズをするべき」とか「するのが当たり前」とか「しないでいいとか」色んな意見があったので、戸惑いました。
が、今思うとその頃の僕は「音量」と「音圧」の違いすらも分かっていない状態だったので、なおさら「?」になっていたのだと思います。
なので、この疑問をお持ちの方はまず「音量」と「音圧」の違いをググってみてください。
ノーマライズをすると音質が劣化するの?
これが結構あちこちで言われていることです。
実際にノーマライズをして聴いてみると、正直全く分かりません。
恐らく、劣化はしているんでしょうが人の耳では感じられないレベルなのだと思います。
もちろん、恐ろしく小さい音をノーマライズで持ち上げたりしたらそれは人間が感じるレベルで劣化するでしょう。でも、普通にギターやマイクで録音した音ではそんな極端に小さい音にはならないと思うので、そんなに神経質にならなくてもいい気がする。
じゃぁどういうときにノーマライズを使うの?
ミックスが終わって、一つの曲としてバウンスする際にはノーマライズした方が良いと思われます。
ただ、僕が使っているLogicではバウンス時に自動でノーマライズしてくれる機能があるので(デフォルト設定)、気にしていないです。
他のDAWはちょっと分からないので、もしバウンス後の波形を見てピーク値が0dBになっていなかった場合はノーマライズをしましょう。
まとめ
僕がノーマライズに関して疑問に思ったことを全て書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のまとめとしては、
- ノーマライズはミックス時には不要
- ノーマライズは音圧を上げる処理ではない
- ノーマライズでの音質劣化は気にするレベルではない
- Logicではバウンス時に自動でノーマライズしてくれる
何回「ノーマライズ」と書いたのだろうか。笑
以上です。