どうも。SuSです。
作曲する方法を書いてみたのPart 4になります。
このシリーズがあまり長引いてもなぁという気がしていますので、今回でとりあえず最後にしようと思います。
・ドラムのゴーストノート・フィルを入れた
・ルート弾き以外のベースラインを考えた
・リードギターを入れた
・ピアノトラックを追加した
・あとは、ボーカルを入れてMIXするだけ
ここからの流れは、以下のような感じですかね。
「ボーカルトラック作成 → ミックス → マスタリング」
ミックスとマスタリングは最近はく特に区別せずにしています。
「ボーカルトラック作成」と一口に言っても実際には、
①メインボーカルの録音
②ダブルトラック用の録音(必要であれば)
③ハモリ・コーラスパートの録音(複数の場合あり)
④録音したもの全てに対してピッチ・タイミング補正
⑤メインボーカルのボリュームのオートメーションを書く(必要であればメイン以外も)
と、中々ハードな作業が待っていますので、その辺を書いていこうと思います。
いつもここで2週間くらいかかっている気がします。
ここで、完成前のボーカルを載せるというのは、
完成時の楽しみが無くなるんじゃないかとか歌詞がリリース前にバレるのかとか色々葛藤があったんですが、すぐに気づきます。
「誰が言うとんねん」
というわけで、恥を捨てて全てを載せていこうと思います。
1番だけですが。
ブログ的に、前回までと同じようにそのままボーカルを付け足した音源を載せてしまうと、
かなり聞き苦しい音になりそうなので、そこはミックスしながらある程度聴きやすくしたものを載せていこうと思います。
それではいってみましょう。
※ 音量が大きい可能性があるので、再生する際は注意してください
メインボーカルの録音
やっとの思いで歌詞ができたので、ボーカルを録音します。
録音環境は、以下の通りです。
マイク(RODE NT1A) → マイクプリ(Forcus lite ISA One) → ハードコンプ(FMR AUDIO kRNLA 7239(E)) → インターフェース(UR242) → PC
色々試行錯誤した結果、こんな感じになりました。
ボーカルはいつも、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」という風に、区切りながら録音しています。
その方がチェックしながら進めるので。
プロは通しで歌うのかな。。
自分は歌唱がそんなに得意では無いので、「これであればピッチ補正で何とかなるか」くらいを目指していつも録音しています。
ですが、やっぱりベストは「ピッチ補正なんかいらないよ!」ってレベルまでテイクを重ねるのが良いのだと思います。
そんなこんなで、メインボーカルの録音ができました。
あまり聴いてほしくは無いが、こんな感じです。
きっと女の人がすっぴんを見られる感覚ってこんな感じなんだろうなぁという気持ちです。笑
ハモりがないとやっぱり寂しく聞こえますね。
あと、ピッチ補正をしないと音程のブレとビブラートのかかり具合が気になる。。
ダブルトラックの録音
ボーカルの「声を太くする」とか「迫力を加える」とかの用途でよくこのダブルトラックを作成します。
メインボーカルと同じテイクをもう一回録音します。
「Doubler」とか「Reel ADT」とかのダブラー用のプラグインでもいいんですが、
これらを使用するとどうしてもデジタル臭いというかモロに「ダブラーのプラグインを使っている音」になるなぁということに気づいたので、最近は使用せずに面倒だけどもう一回録音することが多いです。
ダブルトラックと言っても、「どこに定位させるか」は毎回悩みます。
①ボカールと同じ定位で少し後ろに位置させる
②ダブルトラックをコピーして、2つのトラックを左右にPANを振ってやる
個人的には、がっつりダブルを掛けるのはあまり好きじゃないんですが、今回は②で限りなく薄く掛けたいと思います。
サビをもう一回録音しました。
そしてそれをコピーしてPANを左右に振る。
アタックを早めでがっつりコンプを掛けてメインよりも後ろにやるイメージにしました。
結果、こんな感じになりました。
サビだけです。
少しだけボーカルの音が厚くなったと思います。
あぁ早くピッチ補正がしたい。
ハモリ・コーラストラックの追加
ハモリはどうやって入れるか結構悩みますが、サビはやっぱりインパクトが欲しいので、「3度上」と「3度下」の2つのハモリを入れます。
自分の細い声を太く見せるにはやっぱりダブルとハモリは必須です。
とりあえず入れてみて、「くどい」と感じたら「上のハモり」は外そうかなと思います。
ハモりを入れました。
別に3度上のハモも邪魔していない感じがしたのでそのまま入れることにします。
ちなみに3度上のハモリは歌ってみて無理だと分かったので、メインボーカルのトラックをコピーしてそれをピッチ補正することで作っています。
本当は全部録音したかったんですが、これはしょうがない。
Logicのピッチ補正はこちらの記事で詳しく書いています。
あと、上と下のハモリをいれる場合「音が高い方をL、低い方をRにパンニングするのが良い」という情報もありますが、実際のところどうなんでしょう。
とりあえずそれに習ってそうしてみましたが…
あとは適当に「あーーー」とか「うーーー」とかっていうコーラスも入れます。
こんな感じになりました。
トラックとしては、これで完成です。
ピッチ・タイミング補正を入れる
やっとピッチ補正ですね。
ピッチ補正はいつもがっつりやります。完全に厚化粧でいきます。
上手く歌えたつもりでも、意外とタイミングがずれていたりピッチが合ってなかったりするので。上の音源を聞いてもらえば分かるかと。
余談ですが、DTMを始めた頃、録音した自分の歌を聴いてみたときの衝撃は忘れられないです。
あまりにも下手で。笑
「こんなにもピッチがずれているのか」、「こんなに自分ってリズム感なかったのか」と結構落胆しました。
なので、歌がそんなにうまくなくてもピッチ補正でなんとかします。笑
ただ、気になりだすとキリがないくらいなので、自然に聞こえるギリギリのラインを狙ってがっつりやります。
補正をすると、少しは聴きやすくなったかな。音量のバランスも整えました。
1番を通しで載せます。
中々良くなったんじゃないでしょうか。
オートメーションを書く
実は上の音源はすべてオートメーションを書いた後の音です。
あまりにも聴きにくかったので。
僕の録音の仕方が下手なのか、サビ一つとっても、その中の音量差がめちゃくちゃあります。
なので、聴きとりにくいところは、いつもがっつりオートメーションで部分的にぶち上げています。
こんな感じで。
便利なプラグインでWavesの「Vocal Rider」というのがありますが、
これを使ってもまだ改善しないので、さらにオートメーション書いていることが多いです。
ミックスをする
冒頭でお伝えした通り、上の音源はほぼミックス済みのものですが順番的にはいつもトラックがすべて揃ってから行います。
ミックスのやり方はここで書くつもりはありませんが、初心者の方向けにミックスを説明すると、
「トラック毎の音量バランスを整えたり、プラグインを駆使して良い感じの曲にする」
です。
ざっくりですみません。笑
今の時代、「ミックスを全部公開してみた」とか「ミックス やり方」とかでYouTube検索すれば、プロの方とか上手い方が動画をアップしてくれていたりするので、かなり勉強になります。
約4年前に僕がDTMを始めた頃はそんなもの一つも無かった記憶があるので、大変素晴らしい時代になったなぁとうれしく思います。
プロの技術を無料で見ることができるってすごいことです。
一応ミックス完了後の音源を載せておきます。
上に乗せた音源にリバーブとかディレイとかアナログ系のコンプ、EQが追加されたものです。
もう少しどこかいじる可能性はありますが、これでほぼ完成形です。
さいごに
一応、この「作曲の仕方を公開してみた」シリーズはここまでとさせて頂きます。
後は適当な動画を作ってからYouTubeにアップします。
動画も本当は拘りたいんですが、如何せん動画を作る技術が無い。
ここでは1番だけしか載せられませんでしたが、2番以降も気になるという方がもしいたら、是非フルバージョンも聴いてみてください。
ここまでパート①から読んでくれた人がいるとはあまり思えないが、
個人的には最後までちゃんと書けてよかったです。笑
この調子でブログを書いていこう。うん。
以上です。