どうも、SuSと申します。バンドっぽい曲を作るため、日々PCと格闘しています。
今回は、「ディレイ」に関して、僕が実際に曲作りを行う際に疑問に感じたことを書いてみようと思います。初心者の方の参考になればと思います。使用したDAWはLogic Pro Xです。
ではいきましょう。
ディレイとは何?
DTMをしていると、必ず「ディレイ」、「リバーブ」という言葉を耳にします。「リバーブ」については、また別の機会に説明するとして、「ディレイ」とは何のことなのか。
ディレイとは、簡単に言うと「音の反響」です。分かりやすい例がやまびこです。
山に向かって「やっほー」と叫べば、「やっほー」と返ってきますよね?
あの効果を音楽に使おうじゃないかっていうことです。
ディレイの使い方は?
僕は、「ディレイっていうのは、やまびこのことだよ」と言われても、それってそんなに言うほど頻繁に使うもんなの?と思いました。
確かに、市販のCD音源で、ギターの音とかボーカルの声を部分的に繰り返しているような曲はたまにあるけど、そんな多くの曲に使われているとは思えなかった。
で、調べてみると、ディレイは大きく分けて2種類の使い方があることが分かった。
一つは普通にやまびこのようにディレイを使う方法、もうひとつは「ショートディレイ」と言って、元の音にほんの少しだけ遅れさせた音を追加する方法です。ショートディレイを使うことによって、音が太く、大きく聞こえるようになるといった効果が得られます。
このショートディレイがかなり汎用性があるため、頻繁に使われます。
言葉の説明だけじゃピンと来ないと思うので、サンプルを聞いてみましょう。
ショートディレイの効果
普通のディレイの使い方は発想次第というか、「曲のどこにやまびこ効果を使うか」ということだけだと思うので、割愛します。ここでは、ショートディレイの効果を比べてみようと思います。
ボーカルが分かりやすいと思ったので、ボーカルをサンプルにします。まずは、ショートディレイを入れていないバージョンから。
ショートディレイなし
で、こちらがショートディレイを入れたバージョン。Logic内蔵のDelay Designerを使用しました。
ショートディレイあり(LogicのDelay Designer)
ボーカルの声がかなり太くなっていませんか?これはms単位のショートディレイを掛けただけです。
このように、ショートディレイは簡単に明らかな効果を得ることができるので、頻繁に使われるというのも頷けます。一応Delay Designerの設定を載せて置きます。
画面左のGridを1/96にして、一本の線を入れるだけです。これだけで、上記のようなショートディレイの効果を得ることができます。
ディレイのプラグインの比較
ディレイの効果の程は分かって頂けたと思いますが、ディレイプラグインによる違いはあるの?という疑問が生じると思うので、そちらを比較してみたいと思います。
比較するのは、WavesのH-Delayです。Logic Pro内蔵の上のやつと比較してみてください。
WavesのH-Delay
どうでしょうか?
正直、明確な違いはないとは思います。まぁ、敢えて似せて作っているので、当たり前ですが。
つまりは、ショートディレイのこのような効果であれば、Logic内蔵のディレイでも十分に発揮できるということです。
ただ、もっと色々な効果を狙いたい場合はやはりH-delayの方が良いです。例えば、「Depth」というパラメータをいじることで、音を震えさせたりもできます。こんな感じです。
H-Delay Depth
まぁこれの良し悪しは置いといて、こういう使い方もできるよってことです。
もちろん、H-Delay以外にも各メーカーから色んなディレイプラグインが出ていて、細かい操作性など全然違ったりするので、きになる方は調べてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。何となくディレイのイメージができたかと思います。ディレイを使ったアレンジやプラグインの購入の参考になれば幸いです。
この記事をまとめます。
- ディレイはやまびこ効果
- ショートディレイなど、使い方の幅が広いため必須
- ショートディレイは音を太くすることができる
- Logic内蔵のディレイでも全然使える
- 細かいニュアンスを求める場合は有料のディレイが良い
以上です。
サンプルに使った曲は下記URLから聴くことができますので、是非お願いします。