どうも。SuSです。
日々バンドサウンドを目指して曲づくりをしているんですが、やっぱり少しでもリアルで良い音に近づけたい。
特に打ち込みのパート(僕の場合はドラムとベース)はどうしてもデジタル臭かったり、単調になりがちです。
それをどうにかできないかと悩み、出会った技が「ヒューマナイズ」というものでした。
まぁ正直、これをやったからと言って劇的に変わるようなものでは決してありませんが、「少しでもリアルに近づく」という目的で、やってみると良いのではと思います。
そんな訳で、今回はLogic Proにおけるヒューマナイズのやり方を書いてみようと思います。
ヒューマナイズとは
まずは、知らない方のために一応ヒューマナイズとは何かを簡単に説明します。
「ヒューマナイズ」とは文字どおり、「人間に近づく」ことを指します。
どんなに上手いプロの演奏でも、実は微妙にタイミングがズレていたり、一音一音の大きさが異なっていたりします。
でもそれが不思議と、曲を聴いて「心地良い」と感じる要因だったりする。
DAWでドラムやベースを打ち込んでいると、どうしてもタイミングやベロシティが「ぴったり」と合ってしまいます。
なので、それをあたかも人間が演奏しているかのように少しだけズラしてやろうというのがヒューマナイズをする目的です。
Logicでのヒューマナイズのやり方
MIDIノートを手動で動かすことで、ヒューマナイズすることももちろんできるが、Logicには自動でヒューマナイズしてくれる機能があります。
まずは、大まかな流れを書きます。
- リージョンを選択する
- MIDIトランスフォームを開く
- パラメータを設定する
- 実行する
- ノートの重なりを解消する
こんな感じです。
詳しく解説していきます。
リージョンを選択する
まずは、ヒューマナイズをかけたいMIDIリージョンを選択します。
MIDIトランスフォームを開く
左上の「ウィンドウ→MIDIトランスフォームを開く」を選択します。ショートカットは「Command+9」です。
こんな画面が出てきます。
パラメータを設定する
次に各パラメータを設定してやります。
まずは、「プリセット」に「ヒューマナイズ」を選択します。
「位置」はノートの出だしのタイミングなので、これをメインに設定するのが良いのかなと思います。
最初は控えめに「10」くらいがいいと思います。
個人的に「ベロシティ」はあまり自動でバラバラになってもらっても困るので、ほんの少しだけの「3」とかを設定しています。
「長さ」に関しては、設定する意味はあまりわからないので、「0」でいいと思います。
こんな感じですね。
実行する
後は実行するだけです。「選択して実行」を押します。
すると、こんな感じのMIDIノートが、
微妙にですが、ズレてくれます。
もっとズラしたい場合は上のパラメータの「位置」を20とかにすると良いと思います。
ノートの重なりを解消する
「ヒューマナイズ」としては、以上で終わりなんですが、実はこれだけでは問題があります。
実際の音を聴いていただくと分かるんですが、
<ヒューマナイズ前のベース>
<ヒューマナイズ後のベース>
どうでしょうか。
そうなんです。音が途切れ途切れになってしまう時があるんです。
これはノートの位置を少しズラしたことによって、ノート同士が重なってしまうことが原因です。
でも、これを一瞬で解消できる方法があります。
「Command+A」で目的のノートを全選択します。
そして、エディタウィンドウの左上の「編集→トリム→選択したノートの重なり」というのを選んでやれば解決です。
ノート同士の重なりが解消されました。
まとめ
Logicでのヒューマナイズのやり方を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
実は、ベースとドラムとアコギのMIDIを全てヒューマナイズしたもののビフォーアフターも用意していたんですが、正直、全然違いが分からなかったので、載せませんでした。笑
ですが、こういう細かい調整が曲の仕上がりに影響してくるんだと思います。
いや、そうに違いない。
そう信じてヒューマナイズをやっていこうと思います。笑
みなさんも是非やってみてください。
以上です。