どうも。SuSです。
今回は、サビの直前に入ったりしていて、曲の盛り上がりを演出する「スーーーー」という音の作り方を書いてみます。
それが、タイトルにもあるように「リバースシンバル」と言われる音です。
一応、サンプルを載せておきます。
過去に書いたウィンドチャイムやフィードバックなんかは擬音で表すと難しいんですが、これに関しては「スーーーー」という表現で伝わるんじゃないかと思います。笑
リバースシンバルとはその名の通り、シンバルを逆にしたものです。
作り方もいたって簡単なので、是非リバースシンバルを使って曲の盛り上がりを演出しましょう!
リバースシンバルの作り方
概要としてはこんな感じです。
- シンバル(クラッシュ)の音をMIDI音源で用意する
- オーディオファイルに変換する(バウンスする)
- DAWの機能である「反転機能」を使う
シンバルの音は、MIDIで作る必要はありません。オーディオデータがある方は1,2を飛ばして下さい。
ここでは、Logic Pro Xを使って説明します。
クラッシュシンバルの音を用意する
まずは、クラッシュシンバルの音を用意します。
こんな感じで。
ここではBFD3の適当なシンバルを使いました。
注意点としては、シンバルの余韻までちゃんとリージョンに入れることですね。
Logicの場合はこんな風になっていたりすると、余韻部分がバウンス時にカットされてしまうので。
オーディオファイルに変換する
次はMIDI音源をオーディオに変換します。
Logicでのバウンスのやり方はこちらに詳細を書きました。
バウンスすると、こんな感じの波形になります。下の図はステレオになっていますが、モノラルの方が良い場合はバウンス前にモノラルにしてください。
音はこんな感じです。(普通のシンバルの音)
ちゃんと余韻部分まで入っていることを確認しましょう。
波形の反転(逆再生)機能を使う
波形を反転させる機能は有名どころのDAWなら必ずあると思うので、やり方が分からない方は調べてみてください。
Logicのやり方は、インスペクタ画面に「逆再生」というチェックボックスがあるので、それにチェックを入れるだけです。インスペクタ画面はキーボードの「i」で表示できます。
チェックを入れると、反転できました。
音はこんな感じになりました。
これを任意の箇所にコピぺしたりして使っていきます。
シンバルの種類で変わるのか?
シンバルの音質によって変わってくるのか。ちょっと試してみようと思います。
アタック強めのシンバル
まずは上で試したやつよりアタック感が強めのクラッシュです。
これをリバースするとこんな感じになりました。
何となく、キレがよくなった気もする。正直大差はないかもしれないですね。
少し汚した感じのシンバル
もう一つだけ試してみます。
次は少し汚したというか、ディストーションがかかったような感じのやつ。(上手く表現できない)
これを反転すると、こんな感じになりました。
ちょっとアナログな感じの音な気がします。でも上と同様、大きな差はないかもしれないですね。
ミックスしてみた
おまけに、今までの3つをまとめてバウンスしたやつも載せておきます。
使用したクラッシュシンバルの3つは全てPANが微妙に異なるので、それがいい感じに合わさって、迫力が増した気がします。
まとめ
リバースシンバルはEDMだけでなく、ポップでもロックでも様々なジャンルで使用されているので、ご自分の曲が「何か盛り上がりに欠けるな」とか「アクセントが欲しい」といった場合に一度試されてみてはいかがでしょうか。
僕もリバースシンバルを使った曲(記事冒頭に挙げたサンプル)を作ってみたので、是非聴いてみてください。
以上です。
サスペンドシンバルみたいな音ですね