このページは僕が作った「パラダイス」という曲に使ったプラグインなど、ミックスの詳細を書いていこうと思います。同じ系統の曲を作ろうとしている方にとっては多少は役に立つんじゃないかと思ったので、書いてみます。
DawはLogic Pro Xを使用しています。
もし検索から直接このページに来られた方がいましたら、下のボタンより曲を聴いて頂いた後に気になった箇所だけでも見てみてください。
こちらも併せて読んで頂けると嬉しいです。
それでは、いきましょう。
トラック数
まずこの曲を構成するトラック数から。
下の画像を見てもらうと分かる通り、31トラックを使用しています。
具体的には、こんな感じです。トラック名は全部適当に自分で付けた名称です。
<トラック詳細>
パート | トラック数 |
ベース | 1 |
ドラム | 12 |
ウィンドチャイム | 1 |
キーボード(ピアノ) | 1 |
ギター | 7 |
ボーカル | 5 |
コーラス | 3 |
「トラック」、「プラグイン」、「フェーダ-バランス」、「PAN」の全体像はこんな感じです。
各パート毎に詳しく掘り下げていきます。
ベース
ベースは全て打ち込みで、トラックは1つです。
1つなんですが、内部的にはベースを2本重ねています。2トラック分をバウンスして1トラックにしました。
2番のAメロからスラップっぽい音と重ねることでベースをゴリゴリさせています。
音はこんな感じです。
使用音源
使用ソフトは「Trilian」です。
音色は基本はクリーンな音の「Clean Fender」を使っています。
2番からは、それに「Studio-Slap」というスラップ的な音を足しました。
使用プラグイン(ベース)
ベースに使用したプラグインはこの4つです。
やっぱりWavesのRBassは外せないですね。低音を強調したい時は必須のプラグインだと思います。
あとは、アタック感を出すためにVitaminで少しだけ高音域の倍音を足しています。
ドラム
ドラムは12トラックで構成しています。
正直、あまり細部まで拘っておらず、各トラックにEQとコンプの2つしか使っていません。
あとは全体にL2でリミッターを掛けています。
キーボード(ピアノ)
キーボードも全て打ち込みで、トラック数は1です。
ピアノが弾けないので、マウスでポチポチ打ち込んでいます。
音はこんな感じです。
使用音源
使用ソフトはIK Multimediaの「Sampletank 3」です。音はまぁまぁだと思っています。音色は適当に「Grand Piano 1 Mono Pop」というやつを選びました。
「Smpletank 3」に関してはこちらの記事で詳細を書いています。
使用プラグイン(ピアノ)
ピアノにはプラグインを4つ使用しています。
ピアノは音域が広いので、あまり下手にいじらない方がいいのかなと思ったので、Vitaminで少しだけ色付けして、あとはコンプで音圧の調整だけしました。
ギター
ギターはトラックを7つ使っています。内訳はこんな感じです。
- コードR
- コードL
- リード
- ギターソロ
- イントロR
- イントロL
- イントロ(ハモり)
使用音源(機材)
この曲はFender Japanのテレキャスで弾きました。
使用ソフトは5トラック全てIK Multimediaの「Amplitube 4」です。
使用プラグイン(コードギター)
コードは今回もLとRに分けたんですが、違う弾き方をしています。
片方はコード感を出す、片方はリズム感を出す目的で弾きました。
音色はAmplitubeのプリセットの「Jazzy Term」というやつを選びました。
使用プラグイン(リードギター)
2第目から歪み系のリードを入れています。
こちらも、音色はAmplitubeのプリセット「’65 Deluxe maxx 2」というやつです。
あとはコンプを2つ使って、前に出しています。
使用プラグイン(ギターソロ)
ギターソロは少しだけ歪んでいる音にしています。
音色は、こちらもAmplitubeのプリセット「Pushed」です。これはAmplitube 4にも入っていたはず。
あとは、もう少し音を汚すためにWavesの「Oneknob Driver」を入れています。
使用プラグイン(ギターイントロ)
イントロはLとRに分けてステレオ感を出しています。2トラックとも同じプラグインで同じ設定にしたんですが、多分プラグインは多少変えた方がいい結果が得られると思われます。
またまたプリセット「’59 Jazz」というやつです。
「柔らかい音」にしたかったので、EQ(Q10)を使って、ハイ成分をバッサリカットしました。これによって、耳に痛い成分が消えて聴きやすくなったと思います。
あとは、ピッチ補正機能を使って、イントロのハモりも作っています。
ボーカル
ボーカルトラックは5つで、AメロBメロはメインボーカルとダブル用トラックの2つです。
サビでは同じトラックをもう一つ(サビ用メイン)用意し、PANでL・Rに振らしています。そこに上下のハモりトラックを入れています。
- メインボーカル
- ダブルトラック用
- サビ用メイン
- サビ用ハモり上
- サビ用ハモり下
使用機材
ボーカルの録音に使用したマイクはRODE社の「NT1-A」です。音は普通に良いと思います。
使用プラグイン(メインボーカル)
メインボーカルは結構プラグインを使っています。
ボーカルの音に一番貢献しているのはWaveesの「CLA Vocals」です。
これを使えば、大体は「いい感じ」に仕上げてくれます。笑
あとは、歯擦音を抑えるために「DeEsser」を使ったり音圧を上げたりしています。
使用プラグイン(ダブルトラック用)
メインと全く同じオーディオファイルを使い、メインに重ねることで音を太くするためのトラックです。
こちらはダブルトラック用なので、「Doubler」を使い、中心の音を無くしてサブの部分だけを残しています。
Doublerの使い方はこちらの記事で詳しく書いています。
使用プラグイン(ハモリ)
ハモりパートは、ピッチ補正を使って作成しました。
上のハモりだけでは少し物足りなかったので、下も入れています。
コーラス
コーラスは、PANを左右に「+50、-50」と真ん中の3つで構成しています。
あまり目立たないけど一応「ウー」とか「アー」とか言っています。笑
使用プラグイン(コーラス)
メインボーカルとほとんど同じ何ですが、コンプの設定を控えめにして後ろに配置する感じですね。
マスター
マスターは全体の音圧を上げたり曲の印象を調整したりしています。
この曲から、マスタートラックにもイコライザーを入れた方が良いことに気付きました。あまりがっつり掛けるとまずいので、うっすらと控えめに掛けてやると良いと思われます。
あとは1曲目と同じです。
まとめ
以上、「パラダイス」という曲のミックスの詳細でした。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。くどいようですが、あくまでも’参考’程度にお考え頂ければと思います。
今後作った曲でもとりあえず続けてみようとは思っていますので、また機会がありましたら見てみてください。